福岡デッサン会の18時から1時間は参加者同士が描き合う「友だちデッサン」で、
普段は1人ずつモデルになってもらっています。
が、今回、18時からの参加者さんの人数が多かったので急遽、「群像デッサン」を行ないました!

「群像デッサン」とは、セツ・モードセミナーで行われていた授業のひとつで、2人のモデルを1人の時と同じ10分間で描きます。
他のデッサン会やクロッキー会等では「Wポーズ」や「Wモデル」と呼ばれていて、デッサンモデルさんがポーズしてくれるようです。
セツでは、友だちデッサンと群像デッサンは生徒同士がモデルになっていました。

セツの先生方には、「群像」はすごく構図や対象の捉え方の勉強になるから、と言われていたのに
私は苦手で(難しいから…)、さぼってばかりいました。今思えばなんと勿体無い。
でも近年、「やっぱ群像もやりたいよな〜」なんて勝手に思っていたものの、
人数が揃わなかったり、揃っていたのにすっかり忘れていたりで、これまで実行できていませんでした。
そんな訳で今回、満を持しての群像デッサン。
うーん、難しかった! でも、楽しめました。

セツ先生は自らの著書で「群像デッサン」について、この様に書いています。

「慣れてくると,意外にやさしい.<中略>2人の人間でも,それを2人としてではなしに単に1つの塊として見る目が発達してくるからで,<中略>
はじめのうち,どうしても1人ずつ描いてしまい,2人がバラバラになり,いちばん重要なその関係性のおもしろさや美しさをつい見逃してしまうことになるのである.
2人でも3人でも,それを1人として見る心づもりがコツのようである.」

長沢節著 『デッサン・ド・モード -美しい人を描く-』(美術出版社)より一部抜粋して引用

そうだったのか。
頭では判っていても、やっぱりひとりずつ描いてしまいました。もっと沢山描かかな、ですね。
「群像デッサン」、また人数が揃った時には是非行ないたいと思います。
 


(よも)

【’18.5.22】の開催報告その2「群像デッサン」について